「定年まで働くべきか…」
「思い切って早期退職したほうが、後悔しないのでは…?」
私は53歳のとき、20年以上勤めた会社を“早期退職制度”を利用して辞めました。
正直、退職を決断するまでは何カ月も悩みました。ですが、いま振り返ると「この選択をしてよかった」と感じています。
この記事では、実際に早期退職をした私が体験したメリット・デメリットをリアルにお伝えします。
これから同じ決断をしようとしている方の参考になれば嬉しいです。
私が早期退職を決断した理由
退職を考えたきっかけは、心身の疲れでした。
50代に入ってから、仕事の責任は増える一方。
若い社員との価値観のズレ、年々厳しくなる業績ノルマ…。
「このまま定年まで耐えるのか?」と自問する日々が続いていました。
そんなとき、会社から“早期退職制度”の案内が届いたのです。
退職金の割増があるという内容に、心が大きく揺れました。
早期退職して感じた【メリット】
① 自由な時間が手に入った
まず一番大きかったのが、「時間の自由」です。
毎朝6時に起きて、満員電車に揺られ、夜まで働く生活から解放されて、朝に散歩したり、昼間に本を読んだりできるようになったのは本当に大きな変化でした。
「今まで、自分のための時間なんてなかったんだな」と実感しました。
② 健康状態が改善した
ストレスが減ったことで、血圧が下がり、頭痛も激減。
仕事を辞めて1年後の健康診断で、医師から「すごく良くなってますね」と驚かれたほどです。
忙しい日々では気づけなかった体のサイン。退職後、ゆっくり向き合えました。
③ 家族との関係がよくなった
仕事中心だった頃は、妻との会話も減っていました。
でも、今では一緒にスーパーに行ったり、旅行の計画を立てたり。第二の夫婦生活が始まったような気持ちです。
娘とも、「お父さん、変わったね」と言われるようになりました。
④ 副業や趣味を楽しめるようになった
早期退職後、収入を補うために在宅でのライター業を始めました。
仕事というより、自分の好きなことで社会と関わる感覚で、ちょうど良いペースで続けられています。
早期退職して感じた【デメリット】
① 経済的不安がゼロではない
退職金+割増で約1,500万円を手にしましたが、年金支給まではまだ10年近くあるため、生活費や保険料などの出費は無視できません。
生活費の見直しや、副業での収入補填が必要不可欠です。
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② 周囲の視線が少し気になる
「もう退職したの?」という反応をもらうこともあります。
特に、同年代の友人や元同僚からは、「そんなに余裕があるの?」と心配されたことも。
でも、自分がどう生きたいかが一番大事だと思っています。
③ 社会とのつながりが薄れる感覚
最初の数カ月は、急に予定がなくなり「今日は誰とも会話しなかったな」と思う日もありました。
そのため、意識的に地域のサークルやボランティアに参加するなど、外に出ることを心がけています。
④ 会社員時代の「居場所」がなくなった
メールも、名刺も、社内の電話もない世界。
最初は、自分が社会から外れたような孤独感を感じました。
ですが、今では「この空白をどう埋めるか」を考えるのが楽しくなっています。
早期退職は「人生を取り戻す」選択だった
もちろん、収入が減る・社会的な肩書がなくなるなど、不安要素はたくさんあります。
でも、それ以上に**「自分の時間を取り戻せた」**ことは大きな財産です。
早期退職は、勇気がいります。
でも、それが第二の人生の“始まり”に変わる可能性もあるのです。
これから早期退職を考える方へ|準備しておきたい3つのこと
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生活費と資産の見直し(家計シミュレーション)
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退職後にやってみたいことをリストアップ
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健康管理と社会参加のプランを考える
「辞めてから考えよう」ではなく、辞める前に準備しておくことが後悔を減らす鍵になります。
まとめ|早期退職は“終わり”ではなく、“はじまり”
「会社を辞める=逃げ」ではありません。
私にとって、早期退職は**“自分らしい生き方を選ぶための一歩”**でした。
自由も、時間も、健康も取り戻せた今、60代以降の人生を前向きに歩んでいける自信があります。
もしあなたが迷っているなら、「どう生きたいか」を考えてみてください。
早期退職という選択肢は、きっとその答えのひとつになるはずです。
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