退職金の平均額はいくら?手元にあるお金の正しい使い方|後悔しないセカンドライフのために

「退職金、いくらくらいもらえるんだろう…」
「このまとまったお金、どうやって使えばいいんだろう…」

50代後半になって、私も同じような不安を抱えるようになりました。
退職は、仕事からの解放である一方で、“お金の自由”を手に入れたと同時に、“お金の不安”も増える時期です。

今回は、退職金の平均額や、もらった後に後悔しないお金の使い方について、私自身の体験談も交えて丁寧にお伝えします。


退職金の平均額はいくら?

まず気になるのが、「退職金ってどれくらいもらえるの?」という疑問。

厚生労働省の調査(令和4年 賃金事情等総合調査)によれば、定年退職時の平均退職金額は以下の通りです。

勤続年数 企業規模 平均退職金額
35年以上 大企業(1,000人以上) 約2,300万円
30〜34年 中小企業 約1,200万円前後
自己都合・早期退職 すべての規模 300〜900万円

私自身、中小企業で約30年勤めて、もらったのは約1,100万円ほどでした。

「老後2,000万円問題」が叫ばれる中で、この金額をどう扱うかが、まさにセカンドライフの分かれ道だと感じました。


退職金をすぐ使い切ってしまう人が多い理由

退職金は、一気に手元に振り込まれるケースが多く、通帳の桁が増えることで、心理的に“使っても大丈夫”という気持ちになりがちです。

以下のような使い方をする人が多く見られます。

  • 車を買い替える

  • 海外旅行や夫婦での贅沢旅行

  • 子や孫への住宅購入・教育援助

  • 老後の住宅リフォーム

もちろん、使い方に正解・不正解はありません。
ただし、**退職金は「今後働かずに暮らしていくためのお金」**だという意識は、常に持っておく必要があります。


後悔しない退職金の正しい使い方|5つのポイント

① 生活費の3年分を「生活資金」として確保する

年金支給が始まるまでの空白期間に備えて、月15〜20万円 × 36カ月=500〜700万円ほどは、手元に残すのが安心です。

現金で確保しておくと、急な支出にも柔軟に対応できます。

② 一部は「つみたてNISA」などで長期運用へ

すべてを現金のままにしておくと、インフレによって実質的な価値が目減りしてしまいます。
そのため、生活費とは別に、少額でも資産運用に回すのが賢いやり方です。

👉 例:楽天証券・SBI証券などでのつみたてNISA(広告リンクを挿入)

③ 医療・介護保険を見直して備える

60代からは病気やケガのリスクも高まるため、医療・がん・介護保険の保障内容を見直すことも大切です。

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④ 予備費(冠婚葬祭・修繕・親の介護など)を分けておく

まとまったお金があると、つい一元管理しがちですが、「予備費」口座を別に作っておくと管理しやすくなります。

  • 家の修繕

  • 親の介護関連費用

  • 突発的な医療費・通院費

など、“予期せぬ出費”に対応するために準備しておきましょう。

⑤ 趣味や旅行など「楽しみ」のための予算も確保

「老後の生活=節約ばかり」だと、心が疲れてしまいます。
退職金のうち、一部は**“人生を楽しむための予算”**として使ってOK。

たとえば、旅行は年1回、予算は15万円まで、など“ルール化”すると浪費せずに済みます。


やってはいけない退職金の使い方

逆に、退職金のNGな使い方も知っておきましょう。

  • 高額な外貨建て保険に、勧められるまま加入

  • よく分からない投資信託・不動産に一括投資

  • 子どもの借金や事業資金への援助

  • “老後起業”で失敗してしまう

特に、「お金の不安」を埋めようとして始める投資ほど危険です。
まずは少額から、自分の理解できる範囲で始めることが鉄則です。


まとめ|退職金は“人生の設計資金”。大切なのは「使う目的」

退職金は、人生で一度きりの大きなお金です。
うまく使えば、老後生活の安心を生み出す“土台”になりますし、使い方を誤れば数年でなくなることもあります。


💡 後悔しないためのチェックリスト:

☑ 生活費・運用・保険のバランスを考える
☑ お金の一部は「人生の楽しみ」に使う
☑ 外部に流されず、自分の目的を明確にしてから使う
☑ 夫婦・家族と相談して共有する


お金を守るのは、自分自身です。
そのためにも、「今、この瞬間から」準備を始めてみましょう。

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