「会社員を早めに卒業して、自分の時間を大切にしたい」
「でも、セミリタイアって結局いくらあれば安心できるの?」
そんなふうに思ったのは、私が50代に差しかかった頃でした。
定年まで働き続けることが“正解”なのか、ふと立ち止まって考えるようになったのです。
この記事では、セミリタイアに必要な資金の目安と、ライフスタイル別の具体的シミュレーションを交えて、分かりやすく解説します。
セミリタイアとは?|“完全リタイア”との違い
まず最初に、「セミリタイア」という言葉の意味を整理しておきましょう。
セミリタイアとは:
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フルタイムの仕事からは引退する
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ただし、週数日だけ働く・副業をするなどして収入を得る
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自由な時間を増やしつつ、ある程度の収入をキープするスタイル
いわば「引退と労働の中間」のような生き方です。
一方で、完全リタイアは収入を断ち、貯金や年金のみで生活していく形です。
つまり、セミリタイアの方が資金面では現実的で柔軟だと言えます。
セミリタイアに必要な生活費はどれくらい?
私たちがセミリタイア後に必要とする資金は、「生活費−収入」で決まります。
モデルケース:夫婦2人・地方在住の場合
項目 | 月額費用(円) |
---|---|
食費 | 40,000 |
光熱費 | 15,000 |
通信費 | 8,000 |
住居費(持ち家) | 10,000(固定資産税や修繕積立) |
保険 | 15,000 |
趣味・交際費 | 20,000 |
医療費・予備費 | 10,000 |
合計 | 約118,000円 |
多少ゆとりをもって見積もっても、月15万円あれば十分暮らしていける計算になります。
年間で180万円。これに対して、どれくらい収入があればよいかを考えていきましょう。
セミリタイア資金|パターン別シミュレーション
🧮 ケース1:完全無収入で10年間セミリタイアする場合(55歳〜65歳)
必要生活費:
月15万円 × 12カ月 × 10年 = 1,800万円
加えて、旅行・家電・医療などの突発費用として**+300万円**程度あると安心。
✅ この場合の必要資金:2,100万円〜2,500万円
🧮 ケース2:月5万円の副収入がある場合
生活費のうち、月5万円を副業・在宅ワークで補うことができれば…
月10万円 × 12カ月 × 10年 = 1,200万円
+予備費300万円=1,500万円前後
✅ 必要資金が約1,000万円も軽減!
🧮 ケース3:65歳で年金受給開始、以降は年金+副業で生活
たとえば、65歳以降に月10万円の年金+副業3万円の収入があれば、それ以降の資金準備は最小限で済みます。
つまり、**「年金までのつなぎ資金」+「予備費」**を準備することがセミリタイア成功のカギとなります。
セミリタイア前にしておくべき3つの準備
① 固定費の見直し
通信費、保険料、住宅ローンなどの毎月必ず出ていく支出を軽くすることが最優先です。
例:
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スマホは格安SIMに変更
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保険は必要な保障だけに整理
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持ち家のローン完済計画
② 副業スキルの習得 or 準備
セミリタイア後に収入源となる仕事を今から少しずつ始めておくと安心です。
人気の副業:
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Webライター、ブログ収益
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ハンドメイド販売、クラウドソーシング
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オンライン家庭教師、データ入力
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③ 投資や運用の知識をつける
退職金や貯金を“眠らせない”ために、少しずつでも投資の知識を得ておきましょう。
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つみたてNISA
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iDeCo
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高配当株投資など
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セミリタイアで後悔しないために|心の準備も大切
資金の問題だけではなく、時間の使い方も大きな変化になります。
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孤独にならないよう、地域活動や趣味を持つ
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パートナーとの時間をどう使うかを話し合う
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「働かないこと=悪」と思い込まないこと
自由には責任が伴いますが、その分だけ「自分らしい生き方」ができるチャンスでもあるのです。
まとめ|セミリタイアの成功は“バランス”がカギ
セミリタイアは「悠々自適」だけが目的ではありません。
大切なのは、無理なく・自分らしく・経済的に続けられる仕組みを作ることです。
そのために必要なことは…
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月15万円前後の生活を想定した資金計画
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副収入の有無で資金が大きく変わることの理解
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自分に合った働き方・暮らし方のシミュレーション
あなたにとっての“ちょうどいい自由”を見つけるために、今から準備を始めてみませんか?
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