はじめに:つみたてNISA、気になるけれど…
60代になってから「つみたてNISAを始めてみようか」と思ったことはありませんか?
「でも、もう遅いかも…」
「長期投資って言うけど、そんなに時間ないし」
そんな不安から、踏み出せずにいる方も多いかもしれません。
実は、60代からのつみたてNISAは“遅くない”どころか、むしろ有効な選択肢です。この記事では、その理由と、始めるときの注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
そもそも「つみたてNISA」とは?
「つみたてNISA」とは、国が用意した少額からの長期・積立・分散投資を支援する非課税制度です。
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年間投資額:最大120万円(2024年から)
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非課税期間:無期限(2024年から制度改正)
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投資対象:金融庁が認めた長期投資向けの投資信託など
最大のメリットは、運用で得た利益(配当・売却益)に税金がかからないこと。通常、約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAを使えばまるごと非課税になります。
60代から始めても遅くない理由
✅ 理由1:人生100年時代、「60代=投資スタートに遅すぎる」は過去の話
60代であっても、これからの人生は20〜30年と続きます。5年〜10年の運用期間でも、つみたてNISAの恩恵は十分に受けられます。
✅ 理由2:非課税でリスクを抑えた運用ができる
投資に不安がある方にとって、「非課税」という安心感は大きなメリットです。元本保証ではないものの、長期・分散投資を行うことで、リスクを抑えながら資産を育てることが可能です。
✅ 理由3:公的年金だけでは不安な老後資金を補える
毎月少額でも投資を続けることで、年金以外の“もう1本の柱”を作ることができます。
60代の初心者がつみたてNISAを始めるときのポイント
✅ 1. 銀行より証券会社がオススメ
銀行でもつみたてNISAは扱っていますが、選べる商品が少なく手数料が高い傾向があります。SBI証券や楽天証券など、ネット証券を使うのが主流です。
✅ 2. 投資額は「余裕資金」でスタート
生活資金や医療費などを確保した上で、使い道に困っている預貯金の一部をまわすイメージで。
✅ 3. 積立額は月1万円でもOK
大きく稼ごうとするのではなく、コツコツと“お金の居場所”を変える感覚で。
✅ 4. 商品選びは「全世界株式」や「バランス型」が安心
初心者の方には、
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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
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SBI・V・全米株式インデックスファンド
など、信頼性の高い商品から選ぶのがおすすめです。
よくある質問(Q&A)
Q.「70代からでは本当に意味がないの?」
➡ 実は70代から始める人も増えています。積立よりも一括投資で少しだけ預貯金を運用に回す、という方法もあります。
Q.「途中で売却しても大丈夫?」
➡ はい。つみたてNISAの資金は、必要になればいつでも売却・出金可能です。無理せず運用できるのも魅力の一つです。
まとめ|60代からこそ「つみたてNISA」は選択肢に
つみたてNISAは、若者のものではありません。「無理なく、でも少しでもお金を育てたい」そんなシニア世代にこそ合った制度です。
60代からでも、今からでも遅くありません。
小さな一歩が、将来の大きな安心につながるかもしれません。
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